ランチアの終焉

これが新型 Lancia Thema というのだから…。
要は、クライスラーの新型300Cにランチアのエンブレムを付けたというもの。今後、クライスラーは北米専用ブランドとなり、欧州などでは同じクルマがランチアとして売られるということなんだそうだ。ただし英国とアイルランドではランチアのイメージが品質の低いブランドとして定着しているため、クライスラーエンブレムを付けて発売される。
まあ、初代テーマ以降は鳴かず飛ばずランチア。ただフィアット・グループのお荷物でしかなかったのも事実、悪名高きイタリアの買春大統領もアウディに乗っているというのだから仕方なかったね。残念だけどさ。
スペックは歴代ランチアサルーンのなかでも最強で、V6 3,600㏄ 292ps というのだから恐ろしく速いだろうな。個人的には新型のV6 3リッター ターボ・ディーゼル 224psというのが気になる。ただ、せめて外観だけでもイタリア車の雰囲気が欲しかったよねぇ。

もっとガッカリしたのが、5ドアになった新型 Ypsilon 。ミニ Delta を目指したようだが、これでは寸詰まりで、どうにも不格好なモノになってしまった。悲しすぎる。

3ドアだった旧型の方がキュートなデザインで良かったと思うのだが。写真は昨年、ミラノで見かけたもの。