究極のクルマ道楽 “Bristol ” !?


誰が、どう見たって、世界一地味な超高級車ですなぁ。
70年代の英国田舎デザイン臭がプンプンなエクステリアは、ここまでくれば骨董品的な価値はあるのかも。
エンジンは、古くは戦前のBMW直列6気筒のコピーから始まって、クライスラー・カナダ製の化石のようなV8を搭載しておる。
そして、恐ろしいことには、現代のクルマであるにもかかわらず、エアバッグやESPなどの安全装備は一切付いていない。まさにクラシックなのである。


自社HP見ても貧相で、金がかかってないよなぁ。
http://www.bristolcars.co.uk/index2.htm

生産ラインは12台のモノが1つだけ、内装は職人の手作り。納車には半年以上かかるらしい。よって1台あたりの価格は高くなる。
こんな地味なクルマが1900万円だって信じられるかぁ?


最新のクルマは2004年に発表されたスポーツカー“Fighter”。

50年前の空力理論でデザインしたようなボディに、エンジンはクライスラーダッジ・バイパーのV10を搭載。ターボ・ヴァージョンは、あのブガッティ・ヴェイロンを上回る1012馬力を発揮するというスーパーカーなのだが、ほとんどのイギリス人が誰もその存在を知らないし、雑誌でも騒がないのは、広告を出さないし、一切試乗車を用意していないので自動車評論家も誰も乗ったことがないからだ。
値段は1億円を超えるというのだから驚くほかない。
ロールスロイスベントレーアストンマーチンを買うことができるのに、このどうしようもなく古く地味なクルマを買うというハズシのステータスってことなのだろうか。
お金持ちの趣味って、貧乏人の想像を超えたところにあるんですねぇ。



これは、去年の6月のCG Club Spring Meet で出会ったブリストル406。これはカッコ良かった…というか味わい深いものだった。エンジンは戦前のBMWのコピーだけど…。