X6 is a pile of shit 坂を上れない高級4輪駆動車

都内ではポルシェ海猿だらけで、めったに見かけない X6。その中身は海猿も驚きの駄馬だったようです。

スタイリッシュなSUVとして北米向けに開発されたボディー。大柄なのに定員は4名。後席はクーペスタイルのおかげで天井が狭い。乗ってみると結構イライラすることに気付く。後ろが見えずらいし、BMWご自慢の iDriveは14歳でなければ使いこなせない。交差点でカーナビを確認するとき、ちょっと寒いので温度を上げたら、ナビの画面が消えてしまう! こんな出来損ないを容認するBMWの幹部はどうかしている。

車高が高いのにコーナーリングは軽快。その軽快さを実現するため、サスペンションに快適走行のノウハウがつぎ込まれているのだが、乗り心地が悪いものとなっている。結局、車高が高くなければ、もっと快適に走れるはずだ。

パフォーマンスも同様だ。3リッター、ツインターボディーゼルで、時速100キロまでの加速はわずか7秒。だが、こんなに車体がデカくなければ、もっと速く燃費も良くなる。

しかしだ、車体の大きさと車高の高さはオフロードではプラスになるはず。だが、ローレンジはないし、車高調節もできない。デフロックも装備されていない。その結果、レンジ・ローバーが楽々と上る坂道でも上がれず、ハンドブレーキをかけてもその重量で坂をズルズルと下りてしまう。
つまり、オフロードを走るには中途半端で、車高と重量のせいで舗装道路も快適ではない。
不況の時代にこんなクルマは馬鹿げている。特に美しいわけでもなく、実用性も乏しい。これが必要とされた時代は、もう過ぎ去ったのだ。

結論としてはレンジ・ローバーの方が優秀だ。だから、X6の映像の撮影車はレンジ・ローバーを使用している。

X6はあまりに複雑な造りで、42,000£からという車両価格(日本ではM仕様しか販売されていない。価格は14,900,000円と痛い)も高すぎる。そんなカネを使うのならカリブに遊びに行きたい。

というのが、BBC Top Gear,Jeremy Clarksonの結論である。