1966' ALPINE M65(A210)


水冷直列4気筒 DOHC 1296cc 130ps/7500rpm

 1964年、アルピーヌ初のレーサーである M63 は M64 に発展する。M64 は外観は M63 と変わらないが、そのフレームからはバックボーンが消え、完全な多鋼管スペースフレームとなり、アルピーヌ・スポーツのデザインが確立した。クロームモリブデン鋼を用いたスペースフレーム自体の重量はわずか40㎏に過ぎず、空力的なボディと相まって1149ccのエンジンで最高速度は240㎞/hに達したと言われている。この年アルピーヌはル・マンに再挑戦した。ド・ラジュネステとモロー組の1149ccタイプは平均速度163.4㎞/hで24時間を走りきり、総合17位になるとともに、13.16ℓ/100㎞という高燃費で熱効率指数賞を獲得した。以来、アルピーヌは毎年ル・マンに挑戦。小排気量クラスの強豪となったのである。
 M65 は1965年以降に用いられたマシンで、M64 のフレームを用いボディ後半の大きなフィンを特徴とする。これは、高速時の直進安定性を高めるととともに、ル・マンに出場する高速の大排気量マシンに追い越された際の巻き込み防止も兼ねている。
 エンジンはゴルディーニのチューンにより、OHVからチェーン駆動の8バルブDOHCに改良され戦闘力を増している。
 結果、フォードGT40が大活躍した1966年のル・マンにて M65 は並みいる大排気量車相手に、総合の11、12、13位を獲得、熱効率指数賞の1〜3位を独占する大成功を収めることとなった。
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ミドシップとしては異例に後方視界が良いことがうかがえるリアビュー。テールレンズは、ルノーR8のものを流用している。


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