Carrozzeria WATANABE GRIFFON

三河自動車による自動車博物館が主催のクラシックカー*1フェスタ、神宮外苑にて見物させて頂いた。
玉石混合の中、自分が注目したのがコレ。

さて、ベースとなった車種名は何だろうか?
ヒントは、排気量606cc.


正解は…、

“HONDA S600”
インテリアは S600 そのままだ。

オーナー氏の説明書きによれば、1970年に八王子にあったカロッツェリア渡辺(渡辺自動車塗装工業所)にてグラスファイバーのボディを架装したクルマ。専用のアルミホイールもオリジナルだそうだ。
元々は、モービル石油のパブリシティとして制作され、宍戸錠主演の子供向け特撮ドラマにも劇中車として登場、結局5台が造られたそうな。






当時の改造費用は、ベース車持ちこみで150万円。いまの価値に換算すると600万円ぐらいだろうか。空力は良かったようで、最高速度は140㎞/hから165㎞/hに向上したと言われている。この車両に関しては全く知らなかったので、自分にとっては驚きであった。美しいとは思わないが、なかなか味わいのあるフォルムで、いかにも70年代の匂いがプンプンしている。

*1:そもそも classic とは〈芸術品など〉一流の,最高水準の; 典雅な,高尚な.という意味があるのだが、三河自動車の基準だとコレが何故?、というようなクルマもその範疇に入ってしまうらしい。