九五式小型乗用車 初期型 通称「くろがね 四起」

 石川さんの主催するイベント「ジープの機能美展 2014」に展示された個体。
 九五式小型乗用車は米軍が誇る4輪駆動車「ジープ」よりも5年早い1936年から量産されている。世界初の量産4輪駆動車。
 ただジープの総生産台数64万台にくらべて、たった5000台と生産数も少なく、敗戦国の事情から残存数も少なく、国内では石川県の日本自動車博物館が保有する1台のみで、海外ではロシアとアメリカに1台づつ確認されているだけという貴重な車両。
 今回展示されたのは京都の自動車修理工場で発見されたもの。


エンジンは英国サンビーム社のオートバイ用エンジンを参考に設計された。空冷V型2気筒。1400cc 33ps/3300rpm ブレーキは後輪のみ! ミッションは前進3速後進1速。サスペンションには国産初のコイルが使用されている。