French Blue Meeting 2012   Renault 10 Major

Renault 4cyl OHV 1108cc 50hp/5000rpm RR MAX 135km/h.


 8 Majorの後継車として、1965年9月に発表された*1。事実上 Renault 8の全長を伸ばして 4200mmとしたヴァージョンであり、フロントのオーバーハングが伸ばされたことにより、ラゲッジスペースの容量は240ℓから315ℓに増大している。前後のフェンダーにもリップがつき、全幅は 1530mmとなっている。キャビンの大きさには変更はない。
 エンジンは 8 Majorと同じものが搭載されている。最大トルクが 3000rpmで発生するという使いやすいものであり、5ベアリングという当時の大衆車としては贅沢なスペックを誇る。このため静粛性もライバルに比べて群を抜いて良かったと言われている。4段ギアボックスのシンクロは強力。4輪独立懸架と4輪ディスク・ブレーキも標準であるのも特徴であり、良心的な高速ファミリーカーであった。



室内には木目調プリントが貼られ、8の豪華仕様という位置づけがわかる。たっぷりしたクッションが乗り心地の良さを想像させる。



豪華版とはいえ、ウィンドウは手動レギュレーター。ストラップがイイですね。アームレストにも注目。



当時のフランス車らしい、殺風景なエンジンルーム。ガソリン給油時はリアのエンジンフードを開けなければならない。上の方に見える四角い皿のようなものはジャッキである。



ヘッドライト周りはシンプルな8と違い装飾されている。8同様にレンズが凹んでいることに注意。



ボンネットは8と違い、センターが凹んでいないプレーンなもの。



1967年にはフェイスリフトされて、異型ヘッドライトとなった。1971年まで生産が続けられた。

*1:幾つかのマーケットでは Renault 1100として発表された。