過労で社員うつ病自殺 マツダに6300万円賠償命令

うつ病になり自殺した自動車大手マツダ社員の男性=当時(25)=の両親が、会社に計約一億一千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、神戸地裁姫路支部は二十八日、同社の事後対応による両親の精神的苦痛も認め、計約六千三百万円の支払いを命じた。

 中村隆次裁判長は判決理由で「自殺直前の労働は質的、量的に過剰で、自殺は業務に起因する」と指摘。「心身の健康への配慮を怠った」と、マツダの責任を認めた。さらに「葬儀で上司が冗談を言うなどし、両親は二重に精神的苦痛を被った」と認定。原告代理人の弁護士は「事後対応を含めて責任を認定した例は珍しいのではないか」と話している。

 男性の父親(63)は判決後に記者会見し「マツダは『全く責任がない』と自己保身の構えで事実を隠蔽(いんぺい)し続けた。判決を真摯(しんし)に受け止め、謝罪してほしい」と話した。

 マツダ広報本部は「当社の主張が一部しか認められなかったことは残念だ」とコメントした。

 判決によると、男性は二〇〇六年十一月からエンジンのオイルフィルターの購買業務を担当。取引先との間でトラブルが頻発したが上司の支援はなく、長時間の残業などが重なりうつ病を発症、〇七年四月に自殺した。広島中央労働基準監督署は〇九年一月、自殺は過労が原因として労災認定した。(2011年2月28日東京新聞)

 自殺したマツダ社員の時間外労働は、自殺直前に月80時間を超え、部品をめぐってリコール問題が起きるなど取引先とのトラブルも頻発していた。

しかし上司は、男性に対して「残業は業務効率が悪いからだ」「自宅に持ち帰ってやれ」などと叱責。孤立無援の状態に置かれた男性はうつ病を発症し、社宅の自室で首つり自殺した。

この上司は男性の自殺後にも、職場で笑いながら「あ、亡くなったわ」「この忙しいのに」と発言したり、同僚が男性の机に花を飾ろうとしたときに「大っぴらにするな」と制したりした。

葬儀の場でも、弔文原稿に目を通しながら冗談めいた口調で「泣かすよなあ」と言ったという。こういった事後対応の悪さについても、判決は「両親は二重に精神的苦痛を被った」として損害賠償の加算要因と認定している。

http://www.j-cast.com/kaisha/2011/02/28089213.html

 マツダの ZOOM ZOOM というCMの響きは、自殺への足音だったのか? 企業イメージと真逆の自殺した部下をあざ笑う上司が評価されるマツダという会社とはいったい何だ? パワハラを見て見ない同僚も同罪だ。皆万死に値するゴミ人間である。

 たぶん先進国で“過労死”という言葉があるのは日本だけだ。これは氷山の一角である。過去に明るみになった過労死だけでもこれだけある↓
http://karoshi.jp/ayumi.html

 過労による自殺は、マツダに限ったことではない。03年には名古屋地裁トヨタ自動車社員の自殺原因を過労によるとし、労災と認定している。07年にもトヨタの社員が過労死をしており、名古屋地裁が労災と認定している。
http://www.news.janjan.jp/living/0712/0712050735/1.php
 トヨタは世界に有名となった上からの指示による“カイゼン”活動を、労働者の自主活動と決め付け残業代を払っていなかったことが08年に判明、シブシブ残業代を払っている。

 驚くべきことは、このような労働基準法違反が行なわれていたにもかかわらず、労組がまったく会社に対しなんらかの行動をしていなかった事実だ。高い組合費を給料から天引きしておきながら、肝心の労働者を守る活動は何らしない自動車労連。まったく人間のクズの集まりなんだと思う。

 また、このような自動車業界の不正を記事にしない、日本の自動車雑誌とは何なのか? 存在意義がないメーカーにゴマをする、御用記事だらけの3流雑誌だらけだ。