LANCIA LUNCH 2010 その4 LANCIA Flaminia Sport/Super Sport

アウレリアは55年にピニン・ファリーナの発表したフロリダのデザインをベースに、57年にフラミニアに発展した。そのフラミニアに当時レース用コーチワークを得意としていたザガートが軽量ボディを架装した2人乗りのモデルが“Flaminia Sport”ホイールベース、V6、2458ccエンジンともにGTと共通だが、アルミ製の空力ボディはオーバーハングが短く、車重も1350kg足らずなので、3.46の高いファイナルとともに200㎞/hが可能。数あるフラミニア・シリーズで最もスポーティーなモデルとなる。




ルーフ中央がくぼんだザガートの特徴のあるデザイン。クォーター・ウィンドウもザガートの特徴である5角形だ。展示車は初期型でヘッドライトがプラスティックでカバーされている。その後は普通のシールドビームに改められている。総生産台数は344台。
当時の邦価換算で約208万円、公務員の大卒初任給が1万2千円の時代だ。





こちらは“Flaminia 3C 2.8 Super Sport”フラミニア・シリーズでもっとも高性能であり最終モデルとなった。
エンジン排気量は2775ccにアップされ、3Cという呼称が示すようにウェーバー・キャブレターも3基となり、エンジン出力は150ps/5400rpm、最高速度は210㎞/hとなった。総生産台数150台。ライトまわりやテールの形状が“Sport”と違うことに注意。



ところが、カタログを見ると“Flaminia Sport 3C 2.8”というのがあって、スペックは““Flaminia 3C 2.8 Super Sport”と同じなのだ。よくわからない。???