箱絵の世界

日曜日に行われた、おもちゃ蚤の市から。

昔の模型やオモチャには、気の利いた箱絵がありました。中身の想像力を膨らませるようなストーリーがあったものも多かった。今では消費者保護法によって先進国では中身に入っていないものは書いてはいけないことになっとりますので、味気ないものが多くなりました。アメリカでは特に煩いので写真そのものというのが主流ですね。

会場で見つけた懐かしい貴重なものをご紹介します。


オーロラといえば怪物や人体解剖模型のゲテモノというイメージでしたね。


レベルはアメリカ産でしたが。今やドイツ・レベルに吸収されてしまったメーカー。きちんと箱絵の人形が付属しています。堂々とメーカーの設計図から図面を起こしたと精密さをアピール。


いかにもアメリカらしいレースの風景。この頃のプラモデルは可動部分の多さを競ってもいました。これもご多分に漏れずボンネットやトランクは勿論のこと、バケットシートも前に上がるようになっているようです。


上は英国エアフィックス。珍しい機種を取り上げています。朝鮮戦争で火を吹きまくるA−26インヴェーダー。まさに朝鮮半島を侵略(?)する様子が見事に描かれています。
下のモノグラム零戦は違和感がありますね。エンジンカウルがつや消し黒ではなく、ボディ同色なのでインチキぽい。戦争が終わって15年も経っていない時のキットだと思われます。この頃のアメリカ人にとって日本は未だ憎き「黄色い猿」だったのでしょうね。


いまは無きメリットの50年代F1シリーズ。そそれられるラインナップですね。クーパー500は型どりして友人がスロットカーにしています。


小田急のSE。鉄道ファンではありませんが、この車両は好きですね。
これもいまは無きオモチャメーカー、ヨネザワ(米澤玩具)の鉄道プラモデル。「米沢の鉄道シリーズ ダイヤモンドプラキット」というシリーズだそうです。


ディンキーやコーギーの懐かしいアイテム。いまの味気ないプラスチックの箱よりも紙の箱絵のある方が良かったですねぇ。