1960 DATSUN Fairlady Type SPL212
ダットサン1000をベースにFRPボディを架装したダットサン・スポーツ(S211型)*1の輸出仕様。SPLのLは左ハンドルのこと。
FRPボディは普通の鋼版となったが、フロント・サスペンションは独立懸架に改められた。
デザインは、戦前にオオタ自動車を製造していた太田祐一さんによるもの。
車名のフェアレディは川又ワンマン社長による命名であったが、正しくは日本式英語(?)の「フェアレデー」と名づけていた。
この個体は、北米での販売第一号車であり、NISSAN USAの副社長であった片山豊さんに日系人が直接購入を申し込んだものらしい。ピンクのボディはオーナー夫人の希望だったそうだ。
*1:わずか7ヶ月でSPL212型にモデルチェンジされたたため、総生産台数は20台くらいしか製造されていない。しかもその多くはマーケットリサーチのために北米に輸出されたので幻のクルマとなっている。