嗚呼 CITROEN XM




XMが3台も集結(しかも3台とも仕様が違う。どこが違うか当ててみてください)したのは珍しいことです。代官山TSUTAYAの前です。
ここは日曜日だと日中パーキングエリア内は駐車違反とならない天国のような通りです。

 XMは嘗てユーノス物を所有しておりました。エアコン・ユニット交換、パワーウィンドウ作動せず、終いにはエンジン掛からず多発と。。。一筋縄で行かないクルマでした。フランスでもXMは初期不良が多発し、大幅に販売台数が落ち込んだクルマです。当時のCG誌のレポートでも、パワーウィンドウのスウィッチが異常に熱くなったとか報告しています。燃費も悪く、市街地は5km/Lが精々でした。
 しかし、短い間ですが、最高時速XXXkm/hを長時間堪能させてくれ、気分はフランス高級官僚という貧民の妄想を味あわせてくれたクルマであったのも事実です。
 いろいろこのクルマの良さはあったのでしょうが、自分は何よりもベルトーネによる最後のシトロエンというのが誇りでした。今でもカッコイイと思っていますし、フランスとイタリアの融合は味わい深いクルマを生み出すと信じております。



ステアリングラックからLHMオイルが漏れていて、月1回ボトル1本を補充しているそうです。修理には80万円かかるそうで、中古のXMが買えてしまう料金です。



短時間ではありますが、シトロエン青山までの往路、ほぼ15年ぶりにXMに乗せていただきました。正直、この前、ジャヴェルで借りた最新のシトロエンであるC5のe-HDI(金属バネ)の方が乗り心地も静粛性も剛性感も建て付けも、すべて上回っているのは事実です。しかし、何よりも代えがたいシトロエンの「前衛」という思想はこちらの方に残っているとも思えてしまうのです。