COOPER - JAP 500

 YMRで HASSYさんが持ち込んだ Cooper-Norton
http://d.hatena.ne.jp/gianni-agnelli/20120417/1334588893

そのJAPモーター・サイクル用エンジン搭載型が茂木の走行会で走っていた。



前後に覗くリーフ横置きサスペンションは、戦前のフィアット・トポリーノのモノであるが、ロワー・アームを鋼管ウィッシュボーンに変え、所謂クーパー方式を確立している。テレスコピック式のショックアブソーバーも、当時としては珍しい装備であった。このサスペンション・形式は初期型の 1947年当時、簡素な方式で、まだ普及していなかった全輪独立懸架を実現した COOPERの功績は大きい。





エンジンは単気筒なので、おそらく 497cc,空冷プッシュロッドOHV、最高出力45hp/6000rpm。モーター・サイクル用として定評ある名作である。駆動力はプライマリー、セカンダリー共に露出したチェーン。




Prescott Hill Climb
4th in class
Cooper-JAP 500 MkⅡ
9 May 1948, Prescott, Gioucestershire(GB)
18歳の Stirling Mossにとって7回目のレース。この日、彼は 50秒01のクラス新記録を樹立。後のグランプリ・ドライバーへの道が切り開かれたのであった。
彼を見守る咥えタバコの白いつなぎの姿は、歯科医だった父 Alfred。その左隣、腰に手を当てているのが、この日の 500ccクラスで優勝した COOPERの協力者 Eric Brandon。


http://www.500race.org/index.htm