扇町屋愛宕神社骨董市 其の一

四輪驅動界の巨匠石川さんに誘はれて先月から通つてゐる骨董市。すつかり嵌りました。

此の神社は、14世紀の中世の時代に天皇南北朝に分かれて60年も戰爭をしてゐたと云ふ時代に南朝後醍醐天皇に遣へた新田義貞の息子である新田義興と主從13人を祀つてゐる。彼らは1358年(正平13年/延文3年)、尊氏の子で鎌倉公方足利基氏と關東管領の畠山國清によつて送りこまれた竹澤右京亮と江戸遠江守高良により多摩川の矢口渡で謀殺されたのであつた。



14人は慘殺された後に晒首とされて、首塚とされたが其の目印に植ゑられた松を移植して祀つてゐるのである。一寸不氣味な神社でもある。




こんなものが露店に置かれてゐた。所謂「陰陽石」「道祖神」と云ふものである。神道は原始宗教であるので、いろんなものが神樣と成つてゐるが、男女の和合と云ふものも神祕なものとして神樣と成つてゐるのだ。此れは見事な男女性器の融合を表してゐる。頭は鰓の張つた見事な男根と鼻はclitoris、オカメの唇で陰唇を表し、ふくよかな頬は金玉を表してゐる。


此の項つづく。