武藏野市吉祥寺散策


 東京では自分の住んでゐる場所を住所では言はない慣習がるらしい。たぶん、此の近所に住んでゐる人は決して武藏野市とは言はないだらう。あくまで「吉祥寺」と云ふ電車の驛名を強調する筈である(苦笑)。



 扨て、其の武藏野市であるが、此のやうに婦女子に好まれさうな街竝みがあつたりする。自分は「自由が丘」のやうな胡散臭ひ女だらけの街が大嫌ひである。こんなものは武藏野ではない。實際、武藏野市には中央線沿線に角海老グループの特殊浴場が存在してゐる。此れが本當の姿であらう。
 
 高級住宅街の中には、もつと古臭くて香ばしい物件がある筈である。さう云ふものを求めてふらついてみた。




何故か北海道の地名を冠したお店が2店舖。道産子の方が經營してゐるのでせうか?



高級住宅街に突然現れた物件。東電の社宅? 高級官僚の官舎?




流石高級住宅街。たいやき屋も米國製四輪驅動車で營業してをりますw



古ぼけたスズキの看板だけが殘つてをり、建物はマンションに成つてをりました。大家さんが名殘惜しくて殘したのでせうか? ところで、看板の裏のベランダにはド派手な女性下着が干してありました。オカマでせうかね?



こんな松本清張推理小説に現れさうな大豪邸があるかと思へば……。


かう云ふ時が止まつたかのやうな錯覺に陷る場所もあつたりする、光と影のコントラストが眩しい武藏野でございました。