1969 MARCOS GT


水冷V6 OHV 2994cc 146ps/4750rpm 最高速度 201km/h

 1959年、Jem Marshと航空力学の鬼才 Frank Costinは、2人の苗字の頭文字から名をつけた MARCOSというクルマを世に初めて出した。最初のモデルは小型レーシング・カーで、FORD製エンジンを搭載し、WWⅡで活躍した木製爆撃機モスキートの技術を応用したベニヤ製のシャシーを採用していた。Marcos GTと称され、1963年までに39台が製造された。

 1964年には Marcos 1800 GTが登場。木製のシャシーにファイバーグラス製のボディーを架装。エンジンには Volvo製の直列4気筒 1800 ccを搭載。後に FORD製に変更されている。ボディーはスリークなエアロダイナミクスを採用。車高は市販車としては当時で最も低い 109cmを誇った。 変わった装備としては Marcosの当初からの特徴である、ドライバーの身長に合わせてペダルを前後に調節できる仕掛けが備わっている。
 1969年からは、シャシーが木製から鋼管フレームと変更され、それに伴って、よりパワフルな FORD製 3リッター‘KENT’ユニットも選択できるようになった。
 残念ながら 2007年に Marcosはその歴史を閉じることとなった。