French Blue Meeting 2011 にて Alfa Romeo Giulietta Spiderを堪能する

今年で25回目となった日本でのフランス車の祭典。前日の雨と打って変わって晴天の車山高原。10月中旬と言うのに、少し汗ばむほどの好天に恵まれた。
今回は紹介したい貴重なフランス車が例年よりも散見されたので、すぐにでも記事にしたいのだが、天邪鬼な自分としてはイタリアの至宝を先ずは紹介したい。


1956 Alfa Romeo Giulietta Spider
直列4気筒 DOHC 2Valve 1290cc 65ps/6000rpm 最高速度155㎞/h

箱根のイベントでお会いしたN氏と再会し、 Giulietta Spiderの助手席に乗せてもらうこととなったのである。
この個体は初期型の750系とよばれるもの。優雅なデザインと生産は Pininfarina。Sprintと比べて全長、ホイールベース共に短くなっている。三角窓が無いのも初期型の特徴だ。


動画中に自分が、リアサスは「リーフのリジッド?」と聞いているが、実際はコイルとトレーリング・アームでリジッド・アクスルを吊るリア・サスペンションとなっている。前方からA型のアームでデフの上部を吊っているのが特徴だ。
着座位置は、所謂イタリアン・スタイルで、寝そべって足を前方に投げ出した格好になる。助手席からのインプレッションでは、パンチのある加速は望めないが、ツイスティーな峠道で本領を発揮するようで(帰路、500で後ろを追ったのだが、なかなか俊足でコーナーを曲がるのであった)、軽やかさを感じさせるものであった。




Giulietta Spider誕生の経緯とは、北米のアルファ・ロメオ・インポーターであった Max Hoffmanの要請によるものであった。この個体は彼による最初のオーダー600台の内の1台である。#00324がそれを物語る。





3個のメーターは、左から油温計/水温計/燃料計のコンビネーション、回転計/油圧計、速度計である。4速のギアボックスは Borg Warner式のシンクロメッシュで、ギア鳴りがし易い。後に Porsche式が採用された。ダッシュボードの蓋は、後に備えられることとなる。



スチール・ホイールは、ワイヤー・ホイールで有名な Borrani製である。孔からはドラムブレーキのフィンが垣間見える。ホイール内面にはバランスウェイトを固定するためのスタッドが溶接されている。