M422A1 Mighty Mite のある御宅にて PINZGAUER 710Mを堪能する


道路沿いに突然現れる米海兵隊の小型軍用車に驚きながらクルマを止めると、4輪駆動界の重鎮 GoodJeeperさんが出迎えてくれた。
http://www.ictv.ne.jp/~ccv/index.htm

M422A1 Mighty Miteに関してはコチラ↓
http://homepage2.nifty.com/CCV/M422.htm
この軍用車の開発ヒストリーは興味深いものです。




車庫には、2年前の CG CLUBイベントで見たオーストリアの PINZGAUER 710Mが!


この個体は1974年製、スイス陸軍にて使用されたもの。

さて、PINZGAUER 710Mに乗せて頂いたのだが、これが走るのなんの。2トンの車重に2.5リッター 空冷直4気筒 90馬力というのが信じられないほど。小回りも効いて、うちの500よりも回転半径が小さいのも驚く。


ホイルベースは 2200mmと現行スズキ・ジムニーと変わらない。軍用車というイメージよりも小さいクルマだ。


荷室は広く、1個小隊が乗員できる。

面白いのはシャシーで、バックボーン・フレームにスイング・アームを採用していること。華奢なサスペンションアームは無く、シンプルで強固な足回りとなっている。

これはリアから足回りを覗いたところだが、シャフトでピニオンギアを介してホイール内のギアを駆動するようになっているのがわかる。これにより走破性を高くしている。最低地上高 450mm。


太く見えるのがバックボーン・フレーム。右側に見えるのがZF製5速ミッション(トップは直結)。ユニバーサル・ジョイントで左側に見えるリアデフに繋がっている。

ある場所にて、秘密のエンジンをチラ見してから事務所に戻ると、サプライズのゲストがいらして、さぁ大変。

何と、タミヤの箱絵で有名なサトウ画伯がいらっしゃったのだった。
http://homepage2.nifty.com/CCV/SATOH.html
御話をいろいろお聞きすると、素晴らしい先生の絵は美術学校で学んだのではなく、独学なんだそうです。小学生1〜2年の頃に、バスの前輪がステアしている絵を描いて先生に褒められたのがきっかけだそうで、先生はいつも絵を描くように指導したそうです。その後、図書館に寄贈されたブリタニカ百科事典の図解を毎日のように通って模写したことも話されていました。


コレ、何だか解ります?
答えは米軍の戦死体の遺留品袋。もちろん未使用です。
名前、住所、所属の他、死亡原因、遺体の欠損部分を記入するところが怖い。アメリカ式合理主義ですな。


懐かしい「かき氷」(shaved ice with sweet syrup)を食べながら、話題は在日米軍から江戸時代の大衆文化、そして4WDの事故の話まで多岐にわたり、楽しい時間を過ごしたのであった。

GoodJeeperさん有難うございました。