Goodwood Festival of Speed 2011 FRONT-ENGINED GRAND PRIX CARS Part2




1957 LOTUS-CLIMAX 12
直列4気筒 SOHC 1475cc 142ps/7200rpm
 ロータス初のフォーミュラー・マシン。デビューは1956年の Earls Court Motor Show。最初はF2マシンとして制作され、後に排気量2205cc及び2495ccの Climax FPF エンジンを搭載しF1にも進出した。ギアボックスは Richard Ansdale と Harry Mundy に設計を依頼したデフと一体のトランスアクスルで、実際の制作はZFが引き受けた。当時の水準からすれば、超軽量で超低重心な“12”は、同じエンジンを搭載した“COOPER”と渡り合えるはずだったのだが、1957〜1959年にかけて3年連続F2選手権を勝ち取ったのは“COOPER”だった。原因はトランスアクスルで、潤滑不良による破損が続出しリタイアが多かったのだ。
 グッドウッドでは調子が良く、快音で走る姿が見られた。


Cliff Allison in the Lotus Twelve at the 1958 Belgium GP.





1959 FERRARI 246 DINO
V6気筒 DOHC 2Valve 295ps/8600rpm
 ランチアから移籍した Vittrio Jano による設計。もともとはF2用として設計された1.5リッターのエンジンを2.4リッターに拡大してF1に参戦した。1958年の世界チャンピオンを Mike Hawthorn が勝ち取ったが、エンジン出力がわずか180馬力しかない“Climax”エンジンをミドシップに搭載した純マルチ鋼管スペース・フレームの“Cooper-Climax”に苦戦を強いられることとなった。
 1960年、モンツァGPでの Phil Hill による優勝が最後で、フロント・エンジンのGPカーはグランプリの舞台から消え去ることになる。





1960 FERGUSON-CLIMAX PROJECT 99
直列4気筒 DOHC 2Valve 1498cc 151ps/7500rpm
 Harry Ferguson は4輪駆動とアンチ・ロック・ブレーキの先駆者である。Coventry Climax FPF エンジンを搭載、重量配分50:50の4輪駆動F1を開発した。1961年の Oulton Park Gold Cup に於いて Stirling Moss のドライブにより4WD F1唯一の勝利を勝ち取った。当日の天候は雨であった。
http://www.ferguson-museum.co.uk/racing_car.htm


1961 Brithish GP: Phill Hill Ferrari 156 F1, Jack Fairman and Ferguson.