the Cartier Style et Luxe Concours A Door to the Future
Goodwood Festival of Speed 2011 にて行われたカルチェのコンクール・ド・エレガンス。今日の御題は“A Door to the Future”。
1966 Vauxhall XVR
1966年のジュネーブ・ショーにて発表された、とても地味なボクゾールとは思えないスーパーカー。自社デザインで、デザイナーは David Jones 。極端に低いラインだが、乗降のし易さをフロントウィンドウまで左右分割で開くガルウィングのドアで解決している。
1969 Adams Probe 16
英国人であるデニスとピーターのアダムス兄弟が世に送り出したクルマ Probe。エンジンはオースチン1800のものをミドシップに搭載。86㎝という低いボディへのアクセスは、バックにスライドするルーフから行うことになる。3台のみが制作され、その内の1台は当時ウルトラ・バイオレンスで話題となった映画「時計仕掛けのオレンジ」にて使用された。
1967 Ford GT40 Mk3
フェラーリをルマンの覇者から引きずりおろした GT40。異例に低い車高に対しガルウィングにせず、ルーフ一体で開くドアで対処している。これにより長身の人間は恐ろしく開かなければ乗れなくなってしまった。これはFIAのホモロゲーションを取得するために作られたロード・バージョン。エアコンなどの快適装備やラゲッジスペースも備えられている。オリジナルよりも全長が延長され、間延びして見えてしまうのが惜しい。サイドウィンドウの3角窓やヘッドライト、バンパーなど、全てが蛇足のように思えてしまう。フォードの自社所有車。
1971 LAMBORGHINI Countach
跳ね上がり式のドアは、これ以降に追従車を多数輩出することになる。ベルトーネ時代のガンディーニによる傑作である。オリジナルのクリーンなデザインは予想外に空力が悪く、以後、派手なウィングなどを架装させた結果、醜いものに変わってしまったのは哀れだ。