The World's Worst Cars Part8


HINDUSTAN AMBASSADOR(1966-信じられないが現在も販売中)

デビューして50年近くたつが、いまだにインドでは人気のクルマ。警察のパトカーにも使用されている。製造元の HINDUSTAN MOTORS の主力車種であり、同社の乗用車はこれしかない。かなり古めかしいスタイルだが、それもそのはず、1954年型 Morris Oxford のコピーだからだ。驚くことに21世紀のいまでも中身もそのまま。安全性はもちろんのこと、排気ガスは触媒無しで垂れ流し、効かないブレーキもそのままだ。最新モデルではカラードバンパーとなり、内装もモダーンになっているが、パワステはいまだオプションで、ほとんどが恐ろしく重いステアリングのままだ。
人気のグレードは1.5L DSLで、古いプジョーディーゼルエンジン35馬力を搭載。信じられないような加速を誇っている。


こちらがオリジナルの Morris Oxford



LADA RIVA(1969-驚くべきことに現在も販売中)
FIAT 124 をベースに頑丈だけが自慢のオリジナルエンジンを搭載、サビに弱いリサイクル鋼材と出来の悪い4速ミッションで仕立てられた安クルマ。おまけにコーナーでは簡単にフロントの片輪が浮きグリップを失うという恐怖のハンドリング。ロシア市場ではいまだに人気で常にトップ3に入っている。
ラーダ社、実はNSUにパテント払わず秘かにロータリーエンジン搭載車を販売していたのでも有名。結構ヨーロッパでは有名な話らしい。
http://homepage3.nifty.com/junji-ota/r/index.htm



MG MAESTRO(1983-1992)
VW Goif GTI のマーケットを狙っただが、出てきたのは車高が高くて不格好なクルマだった。肝心のエンジンのパフォーマンスは低く、回すとうるさくスピードも出ない代物だった。1989年にターボを投入するが、ブレーキを踏むと前輪がロックしてテールを激しく振るという危険なものだった。お決まりのサビにも弱く、ボイスアラームが故障もないのに喚きだす。「クルマがひっくり返っています」という変な警告もあり、MAESTRO(名匠)という名に恥じた内容でMGブランドも汚してしまった。



MORRIS ITAL(1981-1984)
イタル・デザインの忘れ去りたい恥部。
Morris Marina の焼き直しなのだが、かえって悪くなっている。こんなものにGoサインを出したジウジアーロもどうかしてるよ。中身は基本が1948年製の Morris Minor なのだからお里が知れた代物。当然のことながら売れることは無く、MORRISブランドは、この駄馬を最後に終焉を迎えた。
ちなみにオリジナルの Morris Marina はこちら。