レンタカーで借りたプリウスだが……

私用(公用ってのも有り得ないのだが)でサポーロへ。
サポーロはクルマが無ければどうしようもない街なんで1日だけレンタカーを借りることに。どうせならと云うことで新型プリウスを借りることにした。

乗った感想はというと、写真を撮る気がしないクルマということだ。


まず座ってガッカリさせられるのが、安っぽいハンドルだ。イメージで言えば四半世紀前に売られていたスズキ・アルト47万円ってところか。
ダッシュボードを含めてすべてがチープ。しかも高速IC沿いラブホの内装のようなデザインなのだ。

スタートボタンを押してプリウスを始動させてみる。当然のことながら音も振動もないのでディスプレイにて確認することとなる。不思議な感覚だ。

当日の午前中はあいにくの雨模様。
予想どおり、走り出しても後の視界は雨滴に覆われ、もともと狭い視界もあって不安な気分となる。
それと走り出してすぐに気づくが、乗り心地が悪い。ゴツゴツといろんな凹凸を拾ってくれるのだ。プリウスはクラウンからの乗り換えも多いそうだが、こんな悪質な乗り心地でクレームがないのだろうか? 

ハンドリングは応答性が悪く、トラックのような遊びがあるように思われてしまう。S字なんか走るとお釣りがでそうな感じで不安になる。それもこれも、1.6トンもある重たい車重にあるのだろう。これより二回りもデカかったシトロエンXMと同じ重量なのだから驚くほかない。ハイブリット最大の弱点は重いバッテリーで、これが運転をスポイルすることとなる。

小樽まで高速を利用したが、加速はスムーズだった。モーターに切り替わる時にはタイムラグも無いし、追い越し加速もストレスのないものだった。直進安定性も重い重量ということもあり、ドッシリ感のあるものだ。

今回は意図的に通常モードでエコ運転を心掛けてみた。
およそ160キロ走った燃費は18㎞/ℓ。カタログデーターでは32㎞/ℓとなっているが机上の空論に過ぎないことが立証された。
高速を使用しないで燃費18.7㎞/ℓを記録した我が家のフィアット500と変わらない数値にはガッカリだ。
http://fiat500.seesaa.net/article/120412840.html

それと最後まで不安になったのがボタン式のパーキング。ロボット・アニメのようなシフトノブがどのポジションにあろうが、パーキングのボタンを押すだけでよい。
パーキング・ブレーキングは使い勝手の悪い足踏み式だ。
実は、JRレンタカーの係員に操作をレクチャーしてもらったのだが、足踏み式パーキング・ブレーキのことは説明が無かった。足踏み式かと思ったが、場所が分からなかったので最後まで使わなかったというオチがつく。