アルファ・ロメオ 100年の栄光と衰退 最終回 70年以降

長々と22回にもなった“Museo Alfa Romeo
最後は70年以降を…。


“1972 Alfetta Berlina 1800”
直列4気筒 DOHC 1779cc 122ps/5500rpm 最高速180㎞/h

戦後のアルファ・ロメオの中で最も革新的なクルマ。トランスアクスル方式、リア・サスペンションはド・ディオン方式にインボード・ディスクでバネ下重量を徹底的に軽減、まさにスポーツ・セダンと言えよう。
その革新性ゆえに、50年代に活躍したGPカー“Tipo 159”の愛称“Alfetta”を名のることを許されたのだ。
その一方で品質は低下、CG顧問の小林彰太郎氏は当時新車で購入しているが、買った時から錆が浮いていたほど塗装は悪かった。
1972〜74年までに459,000台が製造されている。


“1977 BT 46”(left)
水平対向12気筒 DOHC 2993cc 520ps/12000rpm 最高速290㎞/h

エンジンはTipo33と同型。ブラバムにエンジンを提供したもの。ニキ・ラウダがドライバーで77年のF1選手権に参加。

“1979 Gran Premio Tipo 177 C”(right)
1979年5月のベルギーGPでデビュー。デザインと製造は“Autodelta”が担当。
“Tipo 159”以来、28年ぶりのGPマシーンだったが、アルファ・ロメオにはもはやF1グランプリを戦うノウハウも戦闘力も残ってはいなかった。



“75 EVOLUZIONE”
欧州ツーリングカー選手権で怪気炎を吐いていたマシーン。迫力ありますな。



“155 DTM
日本では風前の灯であったアルファ・ロメオのイメージを復活させたマシーン。
DTMではメルセデスベンツ190を相手に連戦連勝。それが効をなして日本では久々のヒットとなった。



“2000 Alfa 156 Super Turismo”
2000年の欧州ツーリングカー選手権を征したマシーン。もう10年前なのかと思うと、感慨もひとしおだ。



コレは傑作。“164”のピックアップトラックだぁ。
タイアはインチアップでシャコタンにして…チバラギ仕様もあり?