アルファ・ロメオ 100年の栄光と衰退 その14 Tipo 33 Competizione


“1975 33 TT12”(left)“1977 33 SC12”(right)
TT12は73年からワールド・コンストラクターズ・チャンピオンシップに投入されたマシーン。当初トラブルに苦しんだが、75年にようやく本領を発揮、選手権戦で連戦連勝し、67年から打倒ポルシェを目指したアルファ・ロメオ悲願のメイクス・タイトルを獲得している。その後77年にSC12がスポーツカー選手権のタイトルを獲得した後、アルファ・ロメオはスポーツ・プロトタイプのレースから撤退した。



“1975 33 TT12”
水平対向12気筒 DOHC 2995cc 500ps/11000rpm 最高速327㎞/h


カルロ・キティ博士による12気筒ボクサー・エンジンは73年には470psを、75年シーズンには500psを発生した。シャシーは“Telaio Tubolale”すなわち鋼管スペースフレームだ。“TT12”という名は鋼管スペースフレームに12気筒ボクサー・エンジンを搭載していることから名付けられた。75年シーズンには出場した8戦中7戦に優勝を果たしている。


“1977 33 SC12”
水平対向12気筒 DOHC 2993cc 520ps 最高速330㎞/h

シャシーが鋼管スペースフレームから、アルミ・ボックスフレームに変更されている。