東京・愛宕 NHK放送博物館

23區内に有る貴重な山、愛宕山。標高が25.69m。まあ、山と云つても丘ですがね。
トンネル手前左脇の裏參道を登つていくと、、、


NHK放送博物館がある。1956年に、世界最初の放送專門のミュージアムとして、“放送の故郷”であるところの愛宕山に開館したらしい。なかなかモダーンな建物だ。


1925(大正14)年3月22日朝9時30分、東京芝浦の東京放送局假放送所から、日本のラジオ第一聲が流れた。その當時の建物を再現。


男女仲むつまじく、レシーバーでラジオを受信の圖。たぶん警官に見つかつたら、風紀紊亂罪で逮捕ですな。何故レシーバーなのかと云ふと理由があるわけで…。


當時のラジオ受信機。ラッパ型のスピーカー附きは舶来製で、家一件の値段と同等でしたから、貧乏人には夢の夢だつたんですな。因にスピーカーと本體の値段は同じださうです。


1939年製レコード録音機。同盟國ドイツのテレフレンケンのモノを日本でコピーしたパチモンですな。
これで録音されたのが…。


恐れ多くも、玉音放送のレコード盤です。これを沮止しようと急進的な青年將校の奪還行動があつたのは有名な話。天皇が戰爭やめたと云ふのを沮止しようとしたのですから。右翼にとつて昭和天皇なんぞ、シンボルでしかなかつたことの證明です。

この項つづく。