LE MANS CLASSIC 2012 Concours d'Elegance des 24 Heures Part 8




The Kieft Cars Ltd #48 Kieft Sport (s/n CK 107) as raced to 48th place(Did not finish) at Le Mans 1954 by Georges Trouis - Alfred P. Hitchings.
MG 1087cc 4cyl.
順位とゼッケンが奇しくも同じとなった。ドライバーズ・シートが中央にあることにも注意。シフトノブが股の間なんで操作しずらいですね^^

 Kieft Carsは英国の自動車メーカーで、Cyril Kieftによって設立された。工場は英国中西部の Wolverhamptonにあり、F3レーシング・カーと何台かのロード・ゴーイング・スポーツを製造した。
 Cyril Kieftは鉄鋼業界で働いていたが、WW2後、 Cyril Kieft and Co Ltdを設立。自動車産業用部品を含むプレス加工と鍛造を請け負っていた。彼はモーター・レーシングに興味をもち、失敗したチームを買収。そのマシンのパーツを流用し、500ccフォーミュラーで成功することとなる。フランスは Autodrome de Montlhéryにて若き Stirling Mossに欠点を指摘され、それを活かして新設計のマシンを送り出す。会社は新社屋を建て、 Mossはそこの新入社員となった。
 1951年シーズンは航空産業出身の Gordon Bedsonを技術者に迎え、その年の Goodwoodで行われた F3で Mossのドライブで優勝する。Don Parkerがワークス・ドライバーとして採用され、52〜53年と2年連続で英国 F3選手権のチャンピオンとなった。
 1954年、Kieft Cars Ltdは公道を走ることができるロード・ゴーイング・スポーツの発売にこぎつける。ル・マンに参加したのもその宣伝が目的だったのだろう。初出場で完走等というのは夢の夢。アメリカ市場まで狙った事業拡張とレースへの出費がアダとなり倒産してしまうこととなる。





北米向けは V8 De Soto (V8, 4524 cc, 160 hp)を搭載。欧州国内向けは 1100 Climax (R4, 1098 cc, 72 hp)を搭載。