1943 Willys MB


水冷直列6気筒 2199cc SV 4WD 59.7hp/3820rpm

 所謂“JEEP”という名称で有名なこのクルマの正式名称は“Truck 1/4t 4X4”米陸軍からの軽量コンパクトな4輪駆動偵察車の要望から開発されました。
American Bantam社が、陸軍の入札条件であった49日でプロトタイプを納入。過酷なテストの後に、1940年10月には受注にこぎつけます。
 ところが陸軍側は Bantamの生産能力を危惧し、Willysと FORDに Bantamの設計図を公開して各社独自の試作車の納入を命じます。最終的には1941年6月に、Willysの基本設計に FORDのフロントグリルを採用した Willys MBが大量生産されることとなります。その際、FORD(GPW)にも生産を命じて大量分散生産としました。一方で Bantamは生産から外されます。
 欧州から太平洋戦線まで、大活躍した「ジープ」。大戦中の総生産台数は64万台にも及びます。







ヘッドライトは内側から立ち上げることにより、エンジンルームを照らすサービス・ランプとなります。こういうところが「機能美」ですね。



これは Willys社製のグリル。バンパーやフレーム等、フォード製よりも大量生産向きではない設計となっています。



以上「ジープの機能美展2012」の展示から。