Touring Car Race. Sir John Whitmore Part3


 英国の‘Saloon car race’では、かなりの間 BMC Miniが独占していたが、最近では FORD Anglia Superが活躍している。ヨーロッパでは、2ストローク・エンジンを搭載したクルマを含め、多数の小型乗用車があり、お互いに良い勝負をやっている。
 FORDも Cortina GTにはじまり、現在の Cortina Lotusは 他のライバルを寄せ付けない速さで 64年度の1600ccクラスを独占した。
 しかし、高速サーキットに必ず Alfa Romeo Giuliaが参戦するし、MERCEDES-BENZBMWはスピードと信頼性が高く排気量も上のクラス、サーキットによっては Cortinaも苦戦する。
 JAGUARが何年間も‘Saloon car race’を席巻したあと、アメリカ車が大排気量クラスを、FORD MUSTANG や Galaxyで独占し、その恐ろしいパワーと大きさ、性能等が見る人にスリルを与えている。
 英国の‘Touring Car Race’はいつも接戦となるスプリント・レースであるが、ヨーロッパでは通常4時間、6時間またはそれ以上の耐久レースをクルマに過酷なサーキットで行う。
 この種のレースで一番長いのは、高速コーナーで有名なベルギーの Circuit de Spa-Francorchampsで行われる 24時間レースである。64年のレースで、私はタフなオーストラリア出身の Frank Gardnerと組んで、Cortina Lotusを運転した。我々の作戦計画は、できるだけ速く走ってレースをリードし、ライバルに打ち勝つというものであった。このペースで走ったのではクルマがリタイアする危険性は明らかであったが、完走するためにペースを落として走ることになっている2台の Cortinaによって支援されることとなった。