1970 MG ADO70 Michelotti Mini Concept


このクルマは Miniベースのスポーツカーであり、2度目の試作車である。願わくば MG Midgetの後継車と目されたもの。しかしながら、この目論見はいつも失敗に終わっていた。なぜならば、MGの主要なマーケットが北米であり、厳しい安全性と排ガス規制が要求されたからだ。MG本社の Paul Hughesのデザインを元に Michelottiがボディを架装した。
 デザインチームの Robin Owenが Mini 1275GTをトリノまで運転し、2か月かけてボディが架装され、Owenが自走して持って帰った。Michelottiにより解釈された完成車を見て Paulは大いに失望、そのパフォーマンスもオリジナルの 1275GTより低下していた。

 メカニズムはエキゾースト・パイプがツインとなっているのが異なる以外は 1275GTをそのまま流用。メーターパネルもそのまま。ハイドロラスティック・サスペンションが標準装備。ルーフはタルガトップとなっている。