HAKONE AZZURRI  Alfa Romeo Giulia Sprint GTA



1965年のアムステルダム・ショーにてデビューした GTAは ETC(European Touring Championship)にて圧倒的な速さを誇った Ford Cortina Lotusへの Alfa Romeoからの回答であった。
標準のスプリントGTは、Carlo Chiti監督率いる Autodeltaによって大幅に改造されている。



エンジンは、シリンダーヘッドが新設計されて気筒あたり2本のスパークプラグを備えるダブル・イグニッションを採用、大径のウェーバーによって、レーシング仕様では 160馬力以上のパワーを絞り出している。



そのエンジンを搭載するボディーは GTAの Aが意味する“Alleggeria”「軽くする」という意味のイタリア語が表すように、徹底した軽量化が行われた。すなわち、モノコック・ボディー外皮はアルミニウム合金に、ホイールはマグネシウム合金製のアローイホイールに変えられ、130㎏以上の軽量化が成されたのである。
そのため、写真でわかるようにスチールパネルとの継ぎ目にはリベットが打たれている。




Autodeltaによってチューンされた GTAはまたたくまに ETCを席巻、デビュー翌年の1966年には Ford Cortina Lotusを打ち破り、見事にチャンピオンシップのタイトルを獲得することになる。その後、69年までの4年連続で ETCタイトルを手にしている。