Goodwood Festival of Speed 2011 CLASSIC ENDURANCE RACERS

 自動車の創成期から行われていた都市間長距離レース。勝つためには部品の耐久性が求められる。耐久レースが自動車の品質と技術を高めることになった。


1930 ALFA ROMEO 1750 GS MILLE MIGLIA
直列6気筒 DOHC 2Valve 1752cc スーパーチャージャー 102ps/5000rpm
 天才 Vittorio Jano がいなければ ALFA ROMEO がレースにて覇者となることはなかったであろう。FIAT から移籍した Jano の初仕事はGPマシン P2 の設計と改良であったが、これが成功を収め、彼の手による最初の市販車にも、P2 の設計の特徴が多く採り入れられた。


1930 Varzi vince la Targa Florio con una P2 aggiornata.


 スーパーチャージャーにより過給された 1750 は軽量の小さいボディと、軽く切れの良いステアリングは操縦の楽しみを高め、 豪快な排気音と切れ味の良いシフト・レバーはまさにスーパー・スポーツであった。スーパーチャージャーは短時間で150㎞/hにも達する。 Jano の設計によるこの頃の ALFA ROMEO は、オーバーテイクが応酬する白熱した場面での信頼性の高さと高速度域において、今日のクルマにも匹敵する数少ないヴィンテージのひとつであろう。ZAGATO により架装されたスポーティーなボディはこのクルマの価値を高めている。
 1930年の Mille Miglia では Nuvolari と Varzi の操縦により、2位のMercedes-Benz SSK(ドライバーは Rudolf Caracciola)に対し16時間もの大差をつけて圧勝。同年の 24 Hours of Spa, Tourist Trophy にも優勝している。もちろんレースを取り仕切ったのは ALFA ROMEO から依頼された Scuderia Ferrari
 1750 のハイパフォーマンスである GS(Gran Sport)は250台以上が生産され、その一部のエンジンは8ベアリングやアルミ鋳造のシリンダー・ライナーが使用されたスペシャルであった。
MUSEO STORICO ALFA ROMEO からの参加。