1937, Buick EIGHT (Charcoal gas-powered)

69年前の昨日、日本はアメリカ合衆国のハワイ真珠湾に停泊中の太平洋艦隊を攻撃、日本で言うところの大東亜戦争(Greate East Asia WAR)が始まった日だ。欧米の植民地となっていたアジアの解放を大義名分として後付けした戦争であった。
日本は300万人もの国民を犠牲とし、アジアの解放を目指した戦争*1の結果、皮肉にもアメリカに占領され、いまも米軍基地はそのままに、外務省はアメリカの手先となり、日本は事実上彼らの植民地となっている。日本は毎年2000億円もの血税を「思いやり予算」(米軍駐留費としての一部負担金)としてアメリカに支払い、その結果、毎年アメリカ兵によるレイプや殺人事件が横行し、国民が犠牲となっているのだ。

1941年12月8日、石油資源が無いまま、強大な工業力を持つアメリカ合衆国に無謀にも戦争を仕掛けた日本。その代償として多くの自動車が代燃車(代用燃料:木炭、薪、天然ガス等)に改造して使われた。
トヨタ自動車博物館にて1937年製 Buick EIGHT にわざわざ愛国式ガス発生装置*2を取りつけ木炭自動車に仕立てたもの。そのままで保存しておいたほうが良いと思われるが、他にも同館に於いて1937年製 Buick EIGHT を所有しているのであろう。



木炭自動車はガソリンの代わりに木炭を使用することから名付けられている。
トランクに収められた木炭ガス発生装置で木炭を燃やす。それを不完全燃焼させて一酸化炭素を主成分とする可燃性のガス発生させる。それをシュロで出来たフィルターを通して濾過し、エンジンに燃料として送り込む仕掛けだ。
既存のガソリンエンジンを流用できることから比較的簡単に改造できたが、始動させるだけでも木炭に火を点けるのに時間がかかり、木炭ガス発生装置によるガスの熱量が小さいことや、吸気温度が高く充填効率が落ちるなどの構造上の問題があり、エンジンの発生出力は極めて低く、ガスには水分やタール成分が含まれてしまうことが多かった。これらはシリンダー内でのピストンリング固着やピストン焼付き、エンジンオイルの極端な劣化など、木炭バス独自の弊害として現れたことから、通常のガソリンエンジン以上に頻繁な点検・整備が求められたようだ。
なお、木炭自動車は大日本帝国だけではなく、大戦中のドイツ第3帝国や大英帝国でも使用されていた。どの国も帝国と名づけているのが可笑しい。



元々の 1937, Buick EIGHT は直列8気筒 OHV 5247cc 130ps/3400rpm というエンジンを搭載した堂々たる高級車であった。



*1:その一方で朝鮮は植民地のまま支配し、中国を侵略していたのだが。

*2:この頃は愛国と名づければ文句は言われなかった。