CLUB ZAGATO GIPPONE 2010 その4 1951, FIAT 750 derivata MM

戦後のイタリア国内レース界に於いて、ザガートはその基準となるようなクルマを送り出していく。非力なエンジンを軽さで補い、最高速度は空力的なボディで伸ばしていくという手法だ。




“1951, FIAT 750 derivata MM”
後にトランクは無い。2人乗りで座席の後にラゲッジ・スペースがある。



歴史を感じる“DERIVATA MM”のエンムレム。



そしてASI(Automotoclub Storico Italiano)の認定プレートがリアのダッシュボードに。
ASIとはイタリアの自動車及びバイクに関するヒストリッククラブとしては総括的な団体で、多くのヒストリックイベントへのバックアップや、所謂ヒストリックカーの認定を行っている。ASIの認定は、パーツのオリジナル度やその車の持つヒストリーチェックなど非常に厳しく、ASIコンディションと呼ばれヒストリックカーの評価を示す基準にもなっているのは有名。この個体はホンモノとしてイタリア人が認めたクルマということになる。
http://www.asifed.it/template_pagine/hp_02.asp?idct=1&idlv=10



ホイールにもZの文字がZZZZZZZZ……。








車重500㎏という軽さはレースでも有利に働き、1951年の“1000 MIGLIA”では、#2343 Ferraguti / Faido組の運転で、GT750㏄クラスに於いて見事優勝(完走173台中、総合72位)することとなった。


1951年“1000 MIGLIA”Race Results
1st 405 Villoresi / Cassani Ferrari 340 America Berlinetta Vignale
2nd 332 Bracco / Maglioli Lancia Aurelia B20
3rd 434 Scotti / Ruspaggiari Ferrari 212 Export spider Motto
4th 357 Marzotto / Marini Ferrari 166 MM Barchetta Touring
5th 315 "Ippocampo" / Mori Lancia Aurelia B20
6th 427 Bonetto / Casnaghi Alfa Romeo 412 Spider Vignale
7th 334 Valenzano / Maggio Lancia Aurelia B20
8th 243 Fagioli / Borghi Osca MT4 1100
9th 352 Cortese / Tagni Frazer Nash Le Mans Replica
10th 242 Bordoni / Serbelloni Osca MT4 1100