Archivio Storico Fiat その4


“1964, 1500 Cabriore”
水冷直列4気筒 DOHC 1491cc 80ps/6000rpm 最高速160㎞/h

ピニンファリーナの華麗なボディを纏ったカブリオレ。エンジンは“OSCA”のマセラティ兄弟がフィアット1200 OHVエンジンをDOHC化してチューンアップしたもの。





“1965, 2300S Coupe”
水冷直列6気筒 OHV 2279cc 138ps/5600rpm 最高速200㎞/h

Carrozzeria Ghia”による美しいデザインのクーペ。エンジンは“Abarth”で組まれている。



“1966, Lada Ziguli”(FIAT 124)
水冷直列4気筒 OHV 1197cc 60ps/5600rpm 最高速140㎞/h

これは、フィアット124のソ連版だ。昔のフィアットは、いまと違い海外に拠点を持ち現地生産させることはなかった。かといって輸出することもなかった。そのかわり海外のメーカーと提携したり、現地に別会社(例えばSEAT)を作って生産させていた。そのひとつがソ連“LADA”社との提携である。ソ連国内では圧倒的なシェアを誇っていた。他にインド、トルコ、スペイン、韓国、エジプトでもノックダウン、ライセンス生産が行なわれ、総生産台数は1500万台以上といわれている。
当時のフィアットの特徴である平凡なスタイルだが、先進的な4輪ディスク・ブレーキを採用、エンジンの設計も元“Ferrari”の“Aurelio Lampredi”が行なっている。