Mille Miglia 2011


今月11〜14日まで行われた今年のミッレ・ミリア。今回ははメルセデス・ベンツが大挙して参戦。

中でも話題は元F1のミカ・ハッキネンとファンジオの息子(Wow)組の300SLR。

他にMrビーンで有名な英国俳優 Rowan Atkinson (クルマ好きでも有名)が BMW 328 Mille Miglia Roadster で参戦した。

レース結果はコチラ↓
http://bit.ly/iHMu3i

もったいない RM Auctions Concorso Villa d’Este 2011

ヴィラ・デステのコンクールド・エレガンスにて行われる恒例のオークション。
今年は、経営に困窮しているのだろうか? ベルトーネが歴史に残る貴重なクルマを放出する。


1963 Chevrolet Testudo


1967 Lamborghini Marzal


1970 Lancia Stratos HF Zero


1974 Lamborghini Bravo

去年、ベルトーネを訪れた時に、フィアット傘下にはなっていない、と説明を受けたが、そのツケが自動車デザインの歴史に残る貴重なクルマの放出とは……。
いっそうのこと、フィアットに吸収された方が良かったのではないか、と思うのだが、冷静な経営手腕を誇るマルキオンネ会長にすれば、自社デザインで充分だと言う結論だったのかも知れんが。

Goodwood Festival of Speed 2011 の全貌が明らかに


今年のテーマは、“Racing Revolutions”。
自動車レースの世界に革新的な技術をもたらしたクルマがテーマとなる。
たとえば4WDとかカーボンファイバーとかモノコック構造とか…。
そうなると自然と登場するマシンが見えてくるよねぇ。

あとはインディ500レースの100周年記念、シボレー100周年、ジャガーEタイプ50周年、シュコダモータースポーツに参戦して110周年記念と目白押し。

観戦ツアーは↓で募集中です。自分はもちろん行きますよ。
http://eama-travel.com/cat7/post_20.html

GOOD WOOD FESTIVAL OF SPEED

6月29日(水)〜7月05日(火)の7日間、行くことに決めました。去年から決めていたことなんですけどね。
http://www.goodwood.co.uk/festival-of-speed/welcome.aspx

往年のレーシングカーが全開で走るのも素晴らしいのだが、

こういうのも見れるのも素晴らしい。


昨年の模様

ツアー申し込みはコチラ↓
http://eama-travel.com/cat7/post_20.html

独裁者カダフィ大佐とイタリアの運命

 前回の記事で、カダフィ大佐フィアットの株を売却したと書いたが、その後02年にまたもや全フィアット株の2%取得していたのだなぁ。
 02年と言えば、前年にフィアットは業績悪化で75億ユーロの負債を負っていたため、株価は低迷、カダフィ大佐が買い増ししやすい状況だった。
 イタリアとリビアとの関係は古く、1911年の伊土戦争によりオスマン帝国からリビアを奪い、第2次大戦終戦まで植民地としていた経緯がある。
 2008年にはベルルスコーニ買春首相がカダフィ大佐に対し、旧植民地時代の賠償金を25年にわたり年間2億ドル(217億円)を支払うことで合意していた。
 もちろんこれには裏があり、そのかわりにイタリア企業に便宜を図るというものであった。リビアが投資しているのはフィアット、プロサッカーチームのユベントス(フィアット本社のあるトリノが本拠地) など。その一方で、石油会社ENIは半世紀にわたりリビアで事業を展開しており、イタリアは原油の約4分の1をリビアに依存している。石油だけではなく天然ガスリビアに依存しているのがイタリアの実情だ。 石油会社ENIは、イタリア車好きなら有名なアジップを吸収した半国営企業。アジップ自体は独裁者ムッソリーニが設立した国策石油会社だ。独裁者つながりでリビアの採掘権を取得しているというのも歴史の皮肉だ。余談だが、レースチームのスポンサーとして有名なスペインのレプソルもリビアで石油採掘している。
 今回のリビア騒乱で、欧州株式市場はイタリア銘柄を中心に下落、イタリア外相は議会での発言で、リビアに投資しているイタリア企業の損害は4500億円になるとしている。
 フィアットの株主である自分も、今回は大損ですわ(泣)。

【リビア騒乱】 フィアットを救った独裁者カダフィ大佐

リビア首都、一部で騒乱 衝突で新たに61人死亡

 【AP通信】中東の衛星テレビ、アルジャジーラによると、リビアの反体制デモが拡大した首都トリポリでは20日深夜から21日朝にかけ、治安部隊とデモ隊の衝突で61人が新たに死亡した。激しい銃声が各地で聞こえ、国営テレビ局が略奪され、政府施設が放火されるなどトリポリは少なくとも一部で騒乱状態となったもようだ。
 41年以上続く強権的なカダフィ政権の打倒や民主化などを訴える反政府デモの波は一気に拡大、最高指導者カダフィ大佐に対する包囲網が次第に狭まってきた。政権側は「最後の一人」になるまで戦うと一歩も引かない構え。軍が中立を保ったチュニジアやエジプトとは異なり、容赦ない弾圧を続ける方針だ。
 韓国外交通商省は21日、トリポリ近郊にある韓国企業の建設現場にリビア住民約500人が乱入し、韓国人3人とバングラデシュ人労働者十数人が負傷したと発表した。
 アルジャジーラによると、トリポリ市内では治安部隊の一部がデモ隊に加わる動きも出ているという。第2の都市、北東部ベンガジの住民は、ベンガジは「市民の支配下にある」とし、21日午前は平穏な状況だという。
 厳しい情報統制が敷かれているため、実際の状況に関する情報は極めて限られているが、前例のない規模の犠牲者が出ている可能性がある。




写真の FIAT 500c ビーチカーはイタリア国内で撮影されたものだが、カダフィ大佐*1特注のものと言われている。フィアットのエンブレムが意図的だろうか、隠されていることに注意。

フィアットが第1次オイルショック以降、経営難に陥り凋落傾向に歯止めがかからず、増え続ける莫大な負債の処理にアニエッリ会長が途方に暮れていた1975年、資金を貸そうという男が現れた。リビアカダフィ大佐である。驚くべきことに彼は、当時1500リラだったフィアット株を相場の4倍の6000リラで買うと申し出てきたのだった。

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