もったいない RM Auctions Concorso Villa d’Este 2011
Goodwood Festival of Speed 2011 の全貌が明らかに
今年のテーマは、“Racing Revolutions”。
自動車レースの世界に革新的な技術をもたらしたクルマがテーマとなる。
たとえば4WDとかカーボンファイバーとかモノコック構造とか…。
そうなると自然と登場するマシンが見えてくるよねぇ。
あとはインディ500レースの100周年記念、シボレー100周年、ジャガーEタイプ50周年、シュコダがモータースポーツに参戦して110周年記念と目白押し。
観戦ツアーは↓で募集中です。自分はもちろん行きますよ。
http://eama-travel.com/cat7/post_20.html
GOOD WOOD FESTIVAL OF SPEED
6月29日(水)〜7月05日(火)の7日間、行くことに決めました。去年から決めていたことなんですけどね。
http://www.goodwood.co.uk/festival-of-speed/welcome.aspx
昨年の模様
ツアー申し込みはコチラ↓
http://eama-travel.com/cat7/post_20.html
独裁者カダフィ大佐とイタリアの運命
前回の記事で、カダフィ大佐がフィアットの株を売却したと書いたが、その後02年にまたもや全フィアット株の2%取得していたのだなぁ。
02年と言えば、前年にフィアットは業績悪化で75億ユーロの負債を負っていたため、株価は低迷、カダフィ大佐が買い増ししやすい状況だった。
イタリアとリビアとの関係は古く、1911年の伊土戦争によりオスマン帝国からリビアを奪い、第2次大戦終戦まで植民地としていた経緯がある。
2008年にはベルルスコーニ買春首相がカダフィ大佐に対し、旧植民地時代の賠償金を25年にわたり年間2億ドル(217億円)を支払うことで合意していた。
もちろんこれには裏があり、そのかわりにイタリア企業に便宜を図るというものであった。リビアが投資しているのはフィアット、プロサッカーチームのユベントス(フィアット本社のあるトリノが本拠地) など。その一方で、石油会社ENIは半世紀にわたりリビアで事業を展開しており、イタリアは原油の約4分の1をリビアに依存している。石油だけではなく天然ガスもリビアに依存しているのがイタリアの実情だ。 石油会社ENIは、イタリア車好きなら有名なアジップを吸収した半国営企業。アジップ自体は独裁者ムッソリーニが設立した国策石油会社だ。独裁者つながりでリビアの採掘権を取得しているというのも歴史の皮肉だ。余談だが、レースチームのスポンサーとして有名なスペインのレプソルもリビアで石油採掘している。
今回のリビア騒乱で、欧州株式市場はイタリア銘柄を中心に下落、イタリア外相は議会での発言で、リビアに投資しているイタリア企業の損害は4500億円になるとしている。
フィアットの株主である自分も、今回は大損ですわ(泣)。
【リビア騒乱】 フィアットを救った独裁者カダフィ大佐
リビア首都、一部で騒乱 衝突で新たに61人死亡
【AP通信】中東の衛星テレビ、アルジャジーラによると、リビアの反体制デモが拡大した首都トリポリでは20日深夜から21日朝にかけ、治安部隊とデモ隊の衝突で61人が新たに死亡した。激しい銃声が各地で聞こえ、国営テレビ局が略奪され、政府施設が放火されるなどトリポリは少なくとも一部で騒乱状態となったもようだ。
41年以上続く強権的なカダフィ政権の打倒や民主化などを訴える反政府デモの波は一気に拡大、最高指導者カダフィ大佐に対する包囲網が次第に狭まってきた。政権側は「最後の一人」になるまで戦うと一歩も引かない構え。軍が中立を保ったチュニジアやエジプトとは異なり、容赦ない弾圧を続ける方針だ。
韓国外交通商省は21日、トリポリ近郊にある韓国企業の建設現場にリビア住民約500人が乱入し、韓国人3人とバングラデシュ人労働者十数人が負傷したと発表した。
アルジャジーラによると、トリポリ市内では治安部隊の一部がデモ隊に加わる動きも出ているという。第2の都市、北東部ベンガジの住民は、ベンガジは「市民の支配下にある」とし、21日午前は平穏な状況だという。
厳しい情報統制が敷かれているため、実際の状況に関する情報は極めて限られているが、前例のない規模の犠牲者が出ている可能性がある。
写真の FIAT 500c ビーチカーはイタリア国内で撮影されたものだが、カダフィ大佐*1特注のものと言われている。フィアットのエンブレムが意図的だろうか、隠されていることに注意。
フィアットが第1次オイルショック以降、経営難に陥り凋落傾向に歯止めがかからず、増え続ける莫大な負債の処理にアニエッリ会長が途方に暮れていた1975年、資金を貸そうという男が現れた。リビアのカダフィ大佐である。驚くべきことに彼は、当時1500リラだったフィアット株を相場の4倍の6000リラで買うと申し出てきたのだった。
*1:正式名はムアンマル・アル=カッザーフィー