Man from U.N.C.L.E. CAR

Man from U.N.C.L.E.と聞いてニヤリとした貴方は流石わかっていらっしゃる。60年代に一世を風靡したアメリカ製のTVドラマ。007ブームにあやかって制作されたが大ヒット、5年の長きにわたって放映された。邦題は「0011ナポレオン・ソロ」。自分はモッズスタイルで金髪のイリヤ・クリヤキン役、デヴィット・マッカラムが大好きだった。子どもの目にも彼はCOOLだったのである。
U.N.C.L.E. とは、United Network Command for Law and Enforcementの略。本部はNY国連本部の近所にある古いビル。1階にあるテーラーの奥に秘密の入口が備わっている。


北米の古いスロットカー専門誌“MODEL CAR & TRACK”の広告より。U.N.C.L.E CAR だ。“HOT LINE”CHANNEL IS OPEN! とあるのは劇中使用されるボールペン型の無線機を使用するときに使う言葉。「オープン、チャンネルD」などと真似して遊んだものだ。



ベースとなった車両は、シボレーの失敗作“Corvair”。ボディは強化プラスチック製。プラモデルメーカーのAMTが模型販売を前提として製作販売したクルマ"Piranha"を使用している。「ナポレオンソロ」での使用にあたりガルウィングのクーペ・ボディとなった。AMTとしては、TVとのタイアップで宣伝となると目論んだようだ。なかなかデザインは良いが、撮影ではエンジンの故障やバッテリー上がりが多発。維持は大変だったようだ。それにしても、プラスチックモデル・メーカーがクルマの生産販売に関わったとは驚きである。




"AMT Piranha"はドラッグレースなどにも活躍している。



アンクルの女性エージェント、エイプリル・ダンサー(ステファニー・パワーズ)を主人公とした、スピンオフ作品『0022アンクルの女』より。