1935 Hispano-Suiza K6 30CV 6cyl


1935 Hispano-Suiza K6

The Hispano-Suiza name reflects the luxury car manufacturer's oriigin as a joint endeavor between a Spanish capitalist and a Swiss automobile designer. The bare chassis of the vehicle on display was imported by Lord Naoyasu Nabeshima,the 13th head of the Nabeshima family,who designed the body and had it built and mounted by japanese craftman. It took them about six months to complite the job. Given that Hispano-Suizas customarily carried coachworks designed by renowned European coachbuilders,the vihicle on show with a body designed by the owner himself is all the more exceptional.

 戦前、ヨーロッパの高級車といえばフランスに叶うものはなかった。なかでもイスパノ・スイザは、第1次大戦の航空機エンジンをベースに開発したエンジンを自動車に搭載し、そのロールスロイスを凌駕する進歩的な設計と圧倒的なパフォーマンス、そしてスポーティーさで社交界の華でもあったのである。
 スペインとスイスを意味するイスパノ・スイザ(La Hispano-Suiza de Automóviles Fábrica)の社名は、スペイン人資本家と創業者によってパリでスカウトされたスイス人技術者の協力により生まれたことを表している。
 K6は 1934年のパリ・オートサロンにて発表された。もちろんベアシャーシの状態である。ボディはカロジエによって豪華絢爛なボディが架装されるからだ。1934年から1938年にかけて、204台のシャシーがパリの工場から世に送り出された。搭載されたエンジンは直列6気筒 OHV 4900cc。
 この個体は、戦前、旧佐賀藩主・鍋島家の13代当主である鍋島直泰がベアシャーシでパリから取り寄せ、渋谷は松濤の邸宅にて職人を使い架装させたもの。欧州のカロジエたちにも劣らない堂々としたデザインは、ホイールベースが3700mmを超える長大シャシーの成せる技とも言えよう。



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