DB (Deutsch and Bonnet) STORY Part 3


1949 D.B GT Antem(側に立っている御婦人は Deutschの妻).

 レース活動のために市販スポーツの制作を始めたのは、Ferrariだけではない。DBも同じであった。1949年には、Citroen 11CVのエンジンを搭載したクーペをいち早く発表。これはまだ、スポーティーの域を出るものではなかった。




1952 DB COACH
Panhard 750cc Flst-Twin. 38hp MAX 160km/h

 戦後の復興が進み、大衆に実用車が普及し始めた頃、ようやくスポーツカーの需要が生まれようとしていた。DB初の本格的スポーツカー。1952年のパリ・サロンで発表された。そのメカニズムは全てに於いて DBレーシング・スポーツのロード・バージョンと言えるクルマであった。バックボーン・フレームに PANHARD DYNA Xのエンジンを搭載。ボディはコストの面からアルミとはいかずスチール製。英国のライトウェイト・スポーツのフランス版といったところで車重は500kgであった。
 スポーツカーに飢えていた当時の若者に絶大な人気を博し、DBにレース運営の資金を提供することになる。


シフトノブがレーシング・スポーツと違い、フロア・シフトであることに注意。


1952 Mille Miglia Winner 500-750cc Class.