1967 4th NIPPON GRAND PRIX 公式プログラム 自動車の広告から


SUZUKI FRONTE 800
ミケロッティ風のボディは社内デザイン。サイドウィンドウに曲面ガラスを採用したのも日本車初のことだった。
エンジンは水冷2ストローク直列3気筒785cc、これで前輪を駆動する日本初の小型FF乗用車であったのだ。しかしながら63年の東京モーターショー発表から発売されたのが遅れに遅れて2年後の65年。遅れた理由が興味深い。そもそもスズキは「フロンテ800」を売って儲けようなどという気はなかったという。60年代初頭、貿易自由化対策として既存の自動車メーカーの合併・整理統合を進め、小型車への新規参入を制限しようとする旧通産省の動きに対し、小型車市場進出の意思を示すアドバルーンとして造られたという経緯がある。そのために小型車ではあるがほとんど手作りの少量生産で、その総生産台数は約3年半の間にわずか2717台と、小型乗用車としてはフェラーリ並みの異例な生産数となっている。




HONDA N360
若者に大人気となった軽自動車。67年の春に発売されたが、その3ヶ月後には10年の長きにわたって軽自動車のベストセラーだったスバル360をトップの座から引きずり下ろしたのである。



DAIHATSU Compagno Spider
800ccのエンジンは 1000ccに、ソレックスのツインキャブとパワーアップされたが、如何せん価格が高すぎた。ライバルのトヨタ・スポーツ800やホンダS600と比べて10万円も高かったのだ。



SUBARU 1000
フランス車の味わいをもつデザイン、そして技術者の理想が投入されたメカニック。



MAZDA FAMILIA COUPE
日本では小型乗用車初の SOHCエンジンを搭載している。



MITSUBISHI COLT 1500
日本初のチルト・ステアリングを装備。他に見るべきところは???