500 TwinAir インプレッション

予告通りツインエアーを試乗してきた。

イメージカラーのブルー・ヴォラーレはなかなかよろしい。

スタート最初、マニュアル・モードだったのは御愛嬌(汗)。

 試乗は相方と営業さんの大人3人乗車だったことを考えると、このパワーは充分。信号ダッシュでリードをとるのは楽勝の鼻歌交じりだ。1.4のスポーツモードの雰囲気。これが本当に2気筒なのか!
 ツインエアは排気量がラインナップ最小の875㏄にもかかわらず、最大トルクは現行500の中で最大の14.8kgm、発生回転数は1900rpmという低回転なのだ。ちなみに我が1.4のトルクは13.3kgm/4,250rpmとなっている。この差は大きい。ピックアップも良く、街中ではキビキビ走る。そして小回りも利く。ECOモードでも3人乗車で問題なく走る。エンジン音は、動画を見ていただければわかるように、意外に野太い音だ。ただ、高回転まで回して楽しいという1.4の美点はない。4気筒の1.2と同様、回す爽快感は無いように思えた。ターボは勇ましい過給音も聞こえず、存在も忘れてしまうほど裏方に徹している。
 興味のあったSTART&STOPシステムはエアコン作動によるバッテリー保護機能で作動せず、体験できなかったのが残念。
 自動車雑誌のインプレッションでも報告されていたアイドリング時、ステアリングへの振動は、自分には気にならなかった。ちょっと前のFF車ならこんなものだろう、というレベルだ。トヨタ車から乗り換えるのなら気になるかもしれないが。
 85馬力に合わせてリアがドラムになったブレーキは、もちろん効きに問題なし。
 
【結論】20万円をケチって通常の4気筒1.2を選ぶのは有り得ない、と思えるほど2気筒ツインエアーの完成度は良く、楽しいクルマに仕上がっている。


ヘッドライトはウォッシャー内臓のバイキセノンになっている(ラウンジ仕様)。


自分の初期型とは異なり、リアにもスタビライザーが備わっている。


ほんとうに小さくカワイイマフラーのサイレンサーに注目。


肝心のツインエアー・エンジンは大きなヘッドカバーで全容はわからず。ターボは手前左端に備わる。バッテリー容量がSTART&STOPシステムのために強化されているらしい。

【余談】シャレで、見積もりお願いしたら、我がチンクの査定が想像以上の高額だったのに驚いた。これはいままでのイタリア・フランス車じゃ考えられないレベル。