Le Mans Classic 2012 Espace Clubs Amicale Facel Vega


Facel Vega HK 500(1959-1961)

CHRYSLER V8 OHV 5907cc 360hp MAX 235km/h

 Bugatti, Delahaye, TALBOT亡き後のフランス超高級スポーツカーの伝統を受け継いだのが Facel Vega。フランス上流階級のみならず、欧州は勿論のこと、北米の映画スターまでがステータスシンボルとして購入した Facel Vega。当初は 180馬力だったエンジンも、この HK 500からは2倍の 360馬力へとパワーアップ。0-200km/hまでが 35秒と、フランス車最速を誇った。ギアボックスは4段。335馬力の仕様では CHRYSLER製4速オートマチックとなる。4座クーペとしてはまさに the fastest in the worldであった。ブレーキは Dunlop製4輪ディスクとなる。
燃費も高級で、3km/ℓ以下しか走らなかった。 



Facel Vega Facel III

Volvo 4cyl OHV 1780cc 100hp/5500rpm.

 超高級スポーツカーの販売だけでは採算が合わないので、1960年に廉価版の小型スポーツカー Facelliaが投入された。しかし、独自に開発された1.6リッター DOHCエンジンはガラスのような耐久性を持ち、故障が続出。裕福な顧客を逃がさないために、Volvo P1800のエンジンが苦肉の策として搭載されたのが、Facel IIIである。
 しかしながら大衆車 Volvoのエンジン搭載は、失墜した評判をさらに貶める結果となり、1964年に倒産と相成るのであった。


1954 Ford Comete Monte Carlo coupe


Ford V8 OHV 3923cc 105ps MAX 155km/h.


 Cometeは 1950年に Ford -Franceの CEOに就任した Francois Lehideuxによる個人的なプロジェクトである。戦前の彼は、1934〜1938年まで Renaultの CEOとして君臨していた。
 あまりにも大きい Fordの大衆車イメージから、彼は独立したブランドとして高級車を出すことを試みる。そこでボディ架装に白羽の矢を立てたのが Facel-Metallonだったのだ。
 デザインは Facelのデザイナー Jean Daninosであり、Fordのデザイン・スタジオにも極秘裡で計画が進められ、1951年 Biarritzでの発表時まで彼らはその存在すら知り得なかったのである。
 Cometeには Fordのエンブレムはどこにも取り付けられてはいない。今日のトヨタ・レクサス同様に、Fordの企業イメージと高級車は相容れないものだったのだ。
 エンジンは当初、貧弱な60馬力のエンジンが搭載されたが、53年式の Monte Carloから Fordトラック用のV8エンジンが搭載された。新型のエンジンがトラックということに顧客は失望したばかりでなく、フランスの馬力課税の当時の上限である22CVというクラスは維持費が途方もないことを意味していた。ギアボックスは3段のコラムシフト・マニュアルである。1951〜1955年までに Cometeは 2165台が生産され、その内の 699台が Monte Carloとなっている。



特徴的な格子型グリルは、「フレンチ・フライド・ポテト・カッター」とも称された。ボンネット上のエアインテークはダミーである。

このプロジェクトがきっかけとなり、 Facel-Metallonは自ら自動車メーカー Facel Vegaを起業することになる。



Facel CLUB.

Facel Vega Facellia Coupe 2+2


水冷直列4気筒 DOHC 1646cc 115ps/6000rpm 最高速度188㎞/h

三河自動車主催の神宮外苑イベントでの展示車。
Facel Vega は知る人ぞ知る、フランスの高級車メーカーだった。

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